【カンボジア】7日目 アンコールトム
タ・プローム遺跡
映画「トゥームレイダー」の舞台になった遺跡です。
タ・プロームは、「梵天の古老」を意味し、12世紀末にジャヤバルマン七世が母のために建立した仏教寺院だそうです。
長い間ジャングルに放置されていたため、スポアンという植物が遺跡に絡みつき、遺跡と植物とが一体化することで、独特の景観をなしています。
映画では、ララがジャングルの中で遺跡を発見し、女の子に導かれていくのですが、実際の遺跡では子供たちがかくれんぼをしています。
遺跡の上を身軽に走りまわる姿は見ているこっちがひやひやします。
「天空の城ラピュタ」のモデルになったと言われるベンメリア遺跡も後から訪れますが、この遺跡もモデルの1つと言われています。
これらの遺跡は地震が来ればすぐに崩壊してしまいます。幸いカンボジアには地震がこないため、このような形で遺跡が残っています。これらが12世紀末に作られたことを考えると、京都や奈良における日本の建築技術がいかにすごかったのか改めて確認しました。
タ・プローム遺跡でも植物による侵食が続いており、修復作業が進められますが、樹木は遺跡を破壊しているのか、それとも支えているのか、議論が続けられているそうです。
アンコールトム
続いてアンコールトムにやってきました。この遺跡、よく見ると人の顔の形をしています。
僕は、正直なところアンコールワットよりもアンコールトムやタ・プローム遺跡の方が好きでした。崩壊寸前の遺跡は実際にみるとすごい迫力です。
現地ガイドさんも写真1枚に必死の様子。
アンコールワットの夕日
高台に上る階段は、かなり傾斜がきつくて滑りやすい。
夕刻が近づくにつれて人が増え始めます。
写真の左側が、スコールです。日が沈むにつれてこれが大きくなりながら近づいてくる。
さっきの階段は雨が振るとすべって降りれなくなるため、みんな夕日をあきらめて降りていきます。
ぎりぎりまでねばって見た夕日は、とても美しかったです。
値引き交渉
東南アジアでの値引き交渉は、喧嘩するよりも仲良くなったほうがいいと聞きます。
僕は民族衣装のズボンをマーケットに買いに行ったのですが、そこで店のおばさんと仲良くなって連絡先を交換しました。
もともと定価がない国ですが、はじめに提示された価格の半額で売ってくれました。あとから考えれば値引き交渉は300円程度の話ですが、僕は交渉を通じて現地の人とコミュニケーションをとるのが好きです。
ツゥクツゥクのドライバーと、ジャンケンをして「勝ったら1ドルまけてくれ」と言ったこともあります。僕はジャンケンに勝ちましたが、ドライバーが楽しかったので1ドル多めに払いました。
旅の何に意義を見出すかは人それぞれですが、僕はそんなところに旅の面白さを感じるのです。