【インド】1日目 中国南方航空
ゲーテの名言に、「人が旅をするのは、目的地につくためではなく、旅をするためだ」とあります。
日本人に、海外から帰ってすぐに旅の感想を聞くと、
「こんなトラブルやあんなトラブルに遭遇して、もうさんざんだ!」というネガティブなものが多いことに気がつきます。
それでも、しばらく経ってよくよく話を聞いていると、
時が思い出を美化するのでしょうか、「今思い返せば素晴らしいところだった!!もういちど行ってみたいなぁ」、なんてのがお決まりパターン。
僕は、今回の旅を、できる限り正確に、そして美化することなく残していこうと思っています。
それはまさに、典型的なニッポン人の「旅」、でした。
中国南方航空
今回の旅で学んだことは、多少高くても直行便で行くべきだということです。ぼくは、中国南方航空の広州乗り継ぎ便で往復チケットを購入しました。
7万円ほどでしたが、内容は値段相応というものです。広州ではしっかりと2時間の遅延、その理由が機材のトラブルというから恐ろしい。
乗り継ぎと合わせて、空港で3時間ほど時間を潰しましたが、お店も少なく、本を読むしかありませんでした。Wi-Fiは一応Freeですが、携帯電話がないとパスワードを取ることができません。
当然、中国ですのでFacebookやTwitterへのアクセスもできません。
飛行機に乗ると、直後にすべての電源が落ちる、という素晴らしいお出迎え。
今度インドに行くときは、せめてAir Indiaに乗ろうと決めました。
実際、飛行機の安全性は99.999%。毎日乗って440年に1回事故に遭う確率だそうです。とはいっても怖いものは怖い。
なんとなく、宝くじを買う人の気持ちがわかります。
インディラ・ガンディー国際空港
ニューデリー郊外にあるインディラ・ガンディー国際空港へ到着。メインターミナルは2010年にオープンしたばかりでとても綺麗です。
入国審査を15分ほどで終えて荷物を取ると、Thomas Cookの銀行がありますが、ここは手数料でRs2000ほど取ることもあるという信じられないところ。地球の歩き方に、両替の際は必ずレシートをもらって確認するようにとあります。
ちなみに今のレートがRs1=1.6円、ぼくは現地で、×2で計算していました。
インドルピーは国外持ち出しが原則不可能なため、日本で両替していくことも出来ません。仕方が無しに1,000円だけ両替。
夜22時頃の到着だったため、タクシーを拾いホテルへ。
空港を出るとその独特の匂いに、「あぁインドに来たんだ(来てしまったんだ)。」と気づかされます。
タクシーには、シートベルトがありません。が、ドライバーはめちゃくちゃ飛ばします。
そもそもこの国には車線という概念がありません。2車線の道で、車と車の間を通り抜けるなんて当たり前、ひどい時には4台の車が横一列に並ぶという珍風景!
冗談のようですが、これはすべて実体験です。
それでも事故が起きないのはすごいなと感心していました。
が、今回の旅で、乗っていた車のドライバーが他の車にまさかの衝突。かといって何があるわけでもなく、お互い怒鳴り合っておしまい。
とにかく、常識が通じないことは10分で気づかされました。空気の汚さ、道路の汚れも想像以上、人の多さもシステムも、なにもかもがまさにIncredibleなインド。
僕はなんてところに来たんだと思いましたが、
いまになって思えば、そんなことはすべて、なんら驚くに足りないことでした。
つづく