【インドの絶景】日帰りタージマハルへの旅
アグラ城
自分が今まで見てきた建物で、もっとも美しかったものを挙げるならば、間違いなくタージマハルでしょう。
2日目の朝、5時にバスが出発し、New DelhiからAgraまで5時間ほどのバス旅です。僕は現地のツアー会社で1日観光を申し込みましたが、バスに乗ってみると中はみなインド人。外国人は、僕とアメリカ人の老夫婦のみでした。
この国においては、そんな状況でも話す相手に困ることはありません。まわりにいる人が、ご飯の食べ方から、遺跡の歴史まですべて教えてくれます。
はじめは、アグラ城。世界文化遺産にも登録される、シャー・ジャハーンが幽閉されていた建物です。
タージマハルの対岸に黒大理石で自らの廟も作ろうとし、民衆の反対にあい幽閉されてしまったのは有名な話。
幽閉されていた間。シャー・ジャハーンは、ここからタージマハルを見ては、毎日涙を流したそうです。
皇帝のことを思うと、霧がかかったタージマハルが、なんだか虚しく見えます。
タージマハル
アグラ城はガイドが付いたのですが、英語が訛りと早口でほとんど聞き取れません。タイやカンボジアでは問題なかったのでいけるかなと思っていたのですが、隣のインド人に後から聞いていました。
タージマハルへ移る前に、昼食。ここではアメリカ人の夫婦と話しをしました。日本といえば寿司、そば、とにかく料理が美味しいと話し、5回も来たことがあると言います。
そして、地震の件についても、大丈夫だったのかと、心配してもらいました。
インド人と話していても、何度も聞かれたことですが、海外で一人旅をしていると、「誰のお金で回っているのか」「親の職業は何か」の2点を必ずといっていいほど聞かれます。そしてこのアメリカ人も例に漏れず、同じ事を聞かれました。
僕がpart time jobで稼いだ自分のお金だというと、ようやく人として認めてもらえる。大げさですが、本当にそんな感じがします。
個人的な考えでは、大人になっても、時間をお金で買うことはできないので、お金のない学生の間は、親のお金で海外を回ったり、自由なことをするのは別に悪いことではないと思います。
僕は、今以上に親に依存したくないから自分でお金を貯めますが、例えば後からお金を返すというのでも良いのではと考えます。でも彼らは、19歳の人間を一個人として見る、これは西洋の個人主義によるところかも知れません。
タージマハルは本当に美しい建物ですが、ひとつ残念なのが、愛妃ムムターズ・マハルとシャー・ジャハーンの眠るお墓の前で警備員が誘導の笛をずっと鳴らしています。静かに眠らせてあげてはどうかと。
入場料金は現地の人が30円ほど、外国人は1150円ほどと、値段の差がすごいです。これも色々と考えてしまいます。年間400万人が訪れ、うち外国人は20万人。できたのは1653年と推定されます。
このあと、ヒンドゥー教の聖地マトゥラーに寄りますが、そこは携帯電話、カメラも持ち込み不可。タージマハルを始めとするインドの遺跡は、ボディーチェックや持ち物検査がとても厳しく、飴なども入り口で捨てさせられます。
一応、荷物を預ける場所も近くにいくつかあるのですが、なくなっても自己責任。バスに荷物を置いていくように言われます。
インドではどこを訪れても、同様に厳しいチェックがありました。
タージマハルは金曜日がお休みのため、急な日程になりましたが、満月の日から前後何日かは夜のタージマハルに入場できます。
次訪れるなら、ぜひ月日に照らされた青白いタージをこの目で見たいと思います。