【カンボジア】8日目 ベンメリア
ベンメリア遺跡
こちらも、ラピュタのモデルとされるベンメリア遺跡です。
東のアンコールワットと称されるこの遺跡ですが、西のそれをはるかに凌ぐほど崩壊がすすんでいます。
カンボジアは世界一地雷の被害が多い国で、国境付近にはいまだに多くの地雷が埋まったままの状態です。
観光地では、付近の地雷除去が終わったことを証明する看板がたてられています。
この遺跡はアンコールワットのモデルとして作られたとも言われます。
日本であればおそらく立入禁止になるような場所を入って行きます。一応コースはありますが、まるで探検。
バスで行く予定でしたが、現地の会社が急遽ツゥクツゥクに変更。砂ぼこりでのどをやられる。
行き帰りの道では、観光地でなく、カンボジアの田舎で生活している子供たちをみました。こちらに手を振ってくれます。
トンレサップ湖
続いて、カンボジア最大、東南アジア最大の湖、トンレサップ湖に向かいます。
その規模は、琵琶湖の14倍。当然、湖はどこまで行っても水平線で、海と変わりません。
ボートで湖の中へと進むと、水上で物売りがボートにいきなり横付け、勝手に乗り込んできてはジュースを売りつけます。
ここらへんの商売根性は東南アジアならではです。
こちらのイケメン一寸法師君、カメラを向けると最高の笑顔を見せますが、撮り終わると1ドルを請求されます。
湖は夕日がとてもきれいでした。
本当はここに来る前にキリングフィールド、ポルポト政権により虐殺された人の骸骨や写真がたくさん置かれている場所へ行ったのですが、ブログに載せるのもどうかと思いやめました。
湖で遊ぶ子供たち。
タイでご飯をごちそうになった方と、旅の適正年齢の話をしました。
バックパッカーのバイブル「深夜特急」。その中で沢木耕太郎さんは、「異国で余り若い子たちを見ると痛々しい感じがするときがある。」と言い、旅の適正年齢は26,27ぐらいと話されています。
僕はこれを読んだ時に、それは大人の勝手だ、と思いました。
学生生活は4年間、長いようであっという間です。そこから大人になれば、海外を自由に放浪するチャンスは少なくなります。
今回のタイ・カンボジアにしてもそうですが、僕は旅行のお金はすべてバイトで貯めて、航空券や宿の手配もすべて自分でやります。
だから、僕が旅をするのに年齢なんて関係ないと思って初めての一人旅に出たのです。
しかし、これは後から思えば、恐ろしいなと思います。
対談の中で、沢木耕太郎さんは「すべてのことが一時に彼の中に押し寄せてくるもんだから、選別できないまま反応しちゃうんだろうね。」と話されます。
僕がタイのカオサン通りで見たのは、沈没した多くの日本人学生でした。それを見て僕はあまりカオサンを好きになれなかったのです。
旅先での日本人は、一人では決して行かないようなところに団体になると平気で行きます。これが日本人特有の集団心理かどうかは分かりませんが、少なくともそういう傾向はあった。
それを武勇伝のように語る日本人たちを見て、僕は一緒になりたくないなと思いました。
でも、僕がそこで周りに流されて行動していれば、予想のできない結果になっていたかも知れません。
そのときに19歳の自分が、自分で責任をとり、対応できていたかと言われると疑問があります。
だから、判断力、責任能力の乏しい僕が、自分でお金を出しているからという理由でほっといてくれと言うのは通じないなと思うようになったのです。
とはいえ、僕は一ヶ月も立たないうちにまた、インドへと旅立ちます。
自分が責任をひとりでとりきれない以上、現地でのリスクを1%でも低くするしか方法は無いと考えています。
そのかわり、いまのうちにしかできない経験をさせてもらいたい。
長くなってしまいましたが、19歳で旅に出て、周りから少なからず受けた批判に対する、自分なりの考えです。